
2024.07.31. 公正経済 — 保健福祉部が次世代社会保障情報システムの構築過程で、システムの開発、テスト、欠陥補完措置などが完了していないことを知りながらも開通を強行していたことが明らかになった。連休などを利用してシステムの問題を解決できるだろうという漠然とした期待感で開通を押し切った事実も明らかになった。しかし、システムの問題解決は、数日の連休期間中に処理できるレベルではなかった。
監査院は最近、このような内容の「次世代社会保障情報システム構築事業推進実態」監査結果報告書を公開した。
報告書によると、福祉部は「社会保障基本法」などに基づき、社会保障受給権者の選定および給与管理などに関する情報を統合・連携して処理・記録および管理するために、社会保障情報システムを2010年から構築・運営しており、急増する福祉財政の規模とサービス処理量に効果的に対応するため、2020年から1269億余ウォンの事業費を投入して次世代システム構築事業を推進した。
福祉部は次世代システム構築事業期間中、システムを4回にわたって順次開通する計画だったが、そのうち地方自治体・中央省庁の公務員と社会福祉施設従事者などが使用する最も核心的な部分である2次開通分は、当初2次年度契約の課題が完了(2021年12月)した直後の2022年1月に開通する計画だったが、事業期間中の継続的な開発遅延などで開通スケジュールを3回にわたって延期した末、2022年9月に開通した。
ところが、福祉部推進団は2次年度契約締結以降、次世代システム構築を遂行する事業団の週間業務報告を通じて、2次開通システムの実績進捗率を含む課題履行現況を毎週報告されており、これを通じて2次開通システムを基準とした2次年度契約の実績進捗率が計画進捗率の50~63%に過ぎないなど、課題履行が深刻に遅延している事実を知っていた。
また、福祉部推進団は事業団の週間業務報告、運営委員会の議論、監理事業者の監理実施結果報告、情報院の2次年度契約検査意見返信資料などを通じて、事業団の業務遂行遅延が深刻で、2次年度契約期間中に業務を完了することが困難である事実と、契約終了日まで業務遂行遅延状況が改善されていない事実を明確に認識していた。
このような状況で、福祉部推進団団長をはじめとする担当者らは2021年10月から同年12月まで情報院と2次年度契約の課題履行が完了していない状況で検査をどのように処理するか議論した結果、2次年度契約が完了したものとして検査しない場合、事業費予算を執行できず国庫に返納しなければならないなどの理由で、福祉部が事業団から2次年度契約期間中に履行できなかった課題を3次年度契約期間中に完了するという内容の履行確約書を徴収した。
その後、履行確約書を根拠に2次年度契約の履行が完了したものとして検査する2次年度契約検査方針を定めた。同年12月には情報院に対し、履行確約書を根拠に2次年度契約検査を実施するよう求めた。
情報院は厚生労働省の要求どおり検査意見を提出する場合、事業団に遅延損害金を課していないことなどについて今後監査院の監査などで問題になる可能性があると考えながらも、厚生労働省の要求と異なる決定を下すのが難しいという理由で、事実と異なる内容で作成した検査確認書を厚生労働省に提出することにした。
また、情報院は2021年12月に部署別検査を実施し、機能開発が完了していない、または成果物が提出されていないなどの不適合未措置事項141件を確認したにもかかわらず、福祉部の要求に従い、実際の部署別検査結果は福祉部検査業務の実務担当者に電子メールでのみ送付し、公式検査確認書は検査総合意見が適合していると事実と異なる内容で作成した後、これを福祉部に公文書で送付した。
一方、福祉部が事業団から提出を受けた履行確約書の内容によると、定期監理結果の改善勧告事項144件のうち12件(8.3%)のみ是正措置が完了し、2次開通機能要求事項7106件のうち174件(2.4%)のみ検査が完了し、情報院検査結果による不適合事項203件のうち68件(33.5%)のみ措置が完了しているなど、2次年度契約の課題履行が著しく不十分な状態だった。
しかし、福祉部推進団担当者は、情報院から提出された検査確認書が2次年度契約検査方針に従って事実と異なる内容で作成されていることを知りながらも、当該検査確認書を添付して、2次年度契約に対する検査結果が適合しているという事実と異なる内容の報告書をそれぞれ起案、検討、協調、最終決裁した。
さらに、福祉部幹部は自ら主宰する現状点検会議などを通じて、推進団から2次年度契約の業務遂行遅延が深刻で、契約終了日である2021年12月まで改善されていないという事実と、同年12月中に2次年度契約検査を実施する計画であるという報告を受けたにもかかわらず、検査は実務的な業務手続きにすぎないと考え、2次年度検査結果について何の確認も行わず、推進団に対する管理・監督を怠った。
また、福祉部推進団は2022年9月に次世代システムの2次稼働を行う際、実ユーザーにシステムを稼働させることが適切かどうかについての明確な判断根拠もなく、稼働後のChuseok(秋夕)連休に未完了事項を集中的に補完すればよいという漠然とした理由で稼働を強行し、このような意思決定過程で準備不足の状況と稼働後のリスク要因について最終意思決定権者である長官に具体的な報告を漏らしたまま2次稼働を行ったことが確認された。
福祉部推進団がこのように機能開発とテストなどが完了していない状態で次世代システムの2次開通を実施した結果、全国の地方自治体の社会福祉担当公務員と社会福祉施設従事者などからシステムエラー、機能改善、データ修正要求などで2022年9月の1か月間だけで9万567件のシステム改善要求関連のユーザー苦情(Service Request, SR)が受け付けられ、その後も2023年2月まで約6か月間30万4800件のSRが受け付けられた。
監査院は厚生労働省長官に対し、次世代システム構築事業の2次年度契約検査業務および2次稼働業務を不当に処理した担当者を国家公務員法に基づき懲戒処分し、今後情報化事業を推進する際に業務履行が完了していないにもかかわらず完了したものとして検査したり、システム開発やテストが欠落するなどして稼働準備が不十分なシステムを明確な根拠なく実ユーザーに稼働させたりすることがないよう関連業務を徹底するよう通知した。
また、韓国社会保障情報院院長には、今後福祉部のソフトウェア事業検査業務を行う際、業務遂行が完了していないにもかかわらず完了したとして検査意見を提出することがないよう、関連業務を徹底するよう注意した。

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